浜田漁港を代表するブランド魚「どんちっちアジ」。今季の出荷開始を前に、地元水産関係者4人が3月上旬、東京・豊洲市場を訪れた。主要卸売業者に継続した取り扱いを依頼するとともに、反応を探るためだ。
生まれ変われるかー浜田漁港〈1〉 追いついた衛生管理対応 世界の流れに遅れてしまう
訪問は新型コロナウイルス禍での中断を経て3年ぶり。結果として卸売業者から変わらずの期待を寄せられたが、地元関係者は不安と焦りを抱えていた。
▽どんちっち不漁
どんちっちアジは不振に陥っている。
浜田漁港では4~9月に水揚げされたマアジを、脂質含有量平均10%以上、重さ50グラム超などの基準でブランド認定する。直近でマアジが最も豊漁だった2016年は総漁獲量(4~9月)の40%に当たる1399トンをブランド付きで出荷した。
それが22年はブランド認定率が...