たたら製鉄が操業された高殿が国内で唯一現存する菅谷たたら山内(雲南市吉田町吉田)で、神木のカツラの木が満開となった。見頃は26日まで。製鉄の炎のように赤い花が、高殿のそばで存在感を放っている。
カツラは鉄づくりの神・金屋子が降臨したとされる神木で、樹齢約200年、高さは約20メートル。
25日は、夕日が木を照らし出すと、枝を覆う1センチの花が真っ赤に輝きを放ち出した。一瞬の美しい光景をカメラに収めようと、多くの写真愛好家が訪れ、シャッターを切っていた。
今後、花が新芽に変わると、光の反射で黄金色に染まったように見え、色の変化も楽しめる。
(狩野樹理)