出雲地方では江戸時代に藩主が出雲大社参拝や、藩内巡察、鷹狩りなどの折に休憩や宿泊所として素封家の家々を利用し、これらを「御本陣」と称しました。御本陣では、さまざまな調度のほか、藩主の用いる座敷の床の間には「唐絵(からえ)」という中国の掛軸も用意することが求められました。した...