指導手の高橋正実さんから嘱託警察犬のメダルを掛けられるファーブル号=雲南市三刀屋町三刀屋
指導手の高橋正実さんから嘱託警察犬のメダルを掛けられるファーブル号=雲南市三刀屋町三刀屋

 【雲南】雲南署で初となる嘱託警察犬が誕生し、このほど、嘱託書が伝達された。シェパードのファーブル・オブ・ブラック・オパール号(4歳・雌)で、高齢化率が高い雲南署管内で、行方不明者の捜索や犯罪捜査に一役買う。

 

 伝達式でファーブル号と指導手の高橋正実さん(47)に嘱託書とメダルが手渡された。雲南署の田村信署長は「犯罪、行方不明者は日々発生している。警察犬の役割、活躍は欠かせない」と期待を寄せた。

 高橋さんは「お年寄りがいなくなると家族が心配する。早く家族の元に帰してあげられるように協力する」と話した。

 島根県内では2022年、91件の警察犬の出動要請があり、うち雲南署管内では13件。いずれも行方不明者の捜索で県警直轄犬が出動した。

  (狩野樹理)