交流サイト(SNS)で拡散された、乳牛に対して男性が暴行を加える動画の現場が大田市内の農場である可能性があるとして、島根県警が動物愛護法違反の疑いで捜査していることが13日、分かった。

 動画には、男性が牛に巻いたロープを引っ張りながら、牛の顔や首を蹴る様子が記録されており、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」にアップロードされたとみられる。

 県警生活安全企画課の担当者は取材に対し、動画の内容について「捜査中」だとした。

 県は県警からの報告を受けて虐待現場とみられる農場に12日に立ち入り、関係者に聞き取り調査を実施。県畜産課の加地紀之課長は、内容は明示できないとしながら「慎重に事実関係を調査する」とした。

 関係者によると、農場の従業員が及んだ行為だと確認しているという。

 県薬事衛生課によると、動物愛護法には行政処分の規定がなく刑事罰が科される。(取材班)