フィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来選手(上)、木原龍一選手組=16日、ミラノ(共同)
フィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得した三浦璃来選手(上)、木原龍一選手組=16日、ミラノ(共同)

 日本勢のメダルラッシュに歓喜したミラノ・コルティナ冬季五輪。フィギュアスケート・ペアのフリーで、三浦璃来選手と木原龍一選手による大逆転の金メダル獲得を彩ったのは、テレビでの高橋成美さんの解説だった。

 感情を隠さない高橋さんの語り口は演技が進むにつれ、熱を帯びた。愛称「りくりゅう」の2人が圧巻のパフォーマンスを終えると、「すごい、すごい、すごい」と「すごい」を8連発。木原選手と過去にペアを組み、さまざまな感情があっただろう高橋さんが素直に称賛する姿も「すごい」。

 その後発した「宇宙一の演技」は「りくりゅう」と並び早くも今年の流行語大賞候補ではないか。

 同じ言葉を繰り返して印象付けるのは、こちらも常套(じょうとう)手段になりつつある。昨年の流行語大賞「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」に続き、高市早苗首相は20日の施政方針演説で「成長のスイッチを押して、押して、押して、押して、押しまくってまいります」と力説した。意欲は十分に伝わるが、今後は雰囲気ではなく具体的な成果が問われる。

 近年、夏季五輪があった年の「今年の漢字」は金だった。冬季とはいえ、今年も候補に挙がるかもしれない。首相の事務所が先の衆院選で当選した自民党議員に対し、1人当たり約3万円分のカタログギフトを配布していたのも理由の一つ。繰り返して良いことと悪いことがある。(吏)