第四章 標的(三十七)

「最後に中津川を沈めるとはねぇ」

 玉井がテレビで記者会見場から立ち去る萩原を見ながら、半ば感心したように嘆息した。溝渕は照明を調節する手を休めずに言った。

「俺...