自転車同士が衝突した事故現場を調べる捜査員=鳥取市湖山町南4丁目、鳥取大学
自転車同士が衝突した事故現場を調べる捜査員=鳥取市湖山町南4丁目、鳥取大学
現場検証する警察官
現場検証する警察官
鳥取大学(資料)
鳥取大学(資料)
自転車同士が衝突した事故現場を調べる捜査員=鳥取市湖山町南4丁目、鳥取大学
現場検証する警察官
鳥取大学(資料)

 20日午前7時55分ごろ、鳥取市湖山町南4丁目の鳥取大構内で同大の男子学生(20)と女子学生(19)の自転車が正面衝突し、女子学生が救急搬送されたが意識不明の重体。男子学生はひざに軽いけがを負った。

 鳥取署などによると、現場はアスファルト舗装された坂道(道幅5・3メートル)の途中で、緩やかなカーブを抜けた地点。男子学生が坂道を下っていた。2人ともヘルメットを着けていなかったとみられるという。

 現場周辺には自転車利用への注意を促す看板などは設置されていなかった。日常的に現場の坂道を利用しているという同大農学部の20代女子学生は「下りはスピードが出やすく、注意して通行していた」と話す。

 鳥取大学の山口武視理事は「学内でこのような事故が起き残念だ」と話し、今後、学生にメールや学内掲示で自転車の安全利用を周知するとした。

 自転車乗車中の事故は後を絶たず、道交法改正により今年4月からは自転車に乗る全員のヘルメット着用が努力義務化された。

 県警交通企画課によると県内で今年1~5月に発生した自転車が絡む人身事故は32件。うち重傷者は5人で死者はいない。重傷者5人のうち4人がヘルメットを着用していなかった。