島根県は31日、県内の新型コロナウイルスの新規感染者(30日検査分)が約1カ月ぶりにゼロだったと発表した。5月は30日検査分まででクラスター(感染者集団)が計6件発生し、感染者は月別で最多の187人を数え、宿泊療養施設の運用も開始。県は予断を許さない状況が続いてるとして、感染予防の徹底を呼び掛けている。

 感染者ゼロは4月29日以来。感染者は4月中旬以降に増加傾向となり、大型連休後に益田保健所管内のカラオケ喫茶などでクラスターが発生するなど県西部を中心に広がった。

 5月は、4月の65人と比べ3倍近くに増え、これまで月別で最多だった2020年8月の108人を上回った。一時100人を超えた入院患者は31日時点で76人となり、宿泊療養施設に1人が入っている。感染状況の指標で唯一、ステージ3(感染急増)に相当するのが病床の逼迫(ひっぱく)率で、確保病床(253床)の使用率は30・0%になっている。

 丸山達也知事は、1日に2桁の感染確認はなくなりつつあるものの、5、6人程度が続いている傾向とし「迅速な封じ込め、広範な検査の必要性は変わっていない」と述べた。

 (曽田元気、佐々木一全)