米子市の皆生温泉海水浴場(米子市皆生温泉3丁目)が7月、「皆生温泉海遊ビーチ」にリニューアルされる。休憩スペースの新設や海の家の改修で、来場者の快適性を高める。夜間の飲食物販売やライトアップなども視野に、海水浴に限らない魅力も打ち出す。
海水浴場は2001年、水質の良さや利便性の高さなどから環境省の「日本の水浴場88選」に選ばれた山陰を代表する海浜エリア。例年、約50日間開設されて5万~6万人が訪れる。
リニューアルは開設者の市観光協会(会長・伊沢勇人副市長)が、温泉の開発101年に合わせて企画。新たな正式名称を公募し、秋田県在住の吉田慶嗣さん(77)の案を選んだ。
今夏は7月16日から8月22日に開設し、敷地内は全面禁煙にする。休憩所「漁(いさり)火(び)テラス」は高床式のウッドデッキで、椅子や机とともに有料で貸し出す。海の家は3棟設け、市観光協会と飲食業者らが入居を予定。遊具レンタルやオリジナル飲食物の販売を行い一部は午後9時半まで営業する。
周辺ではビーチテニス愛好家らが体験施設の開設準備を進めており、市観光協会の担当者は「リニューアルを機に通年で楽しめるビーチを目指す」と話した。
(田淵浩平)