世界最大級のアオサンゴ群生地、沖縄県・石垣島の白保海岸の沖に、新石垣空港を建設させないよう反対運動に奔走していた山里節子(85)は目を疑った。

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 「軍事利用の危険性/白保海岸の空港建設」。1985年5月、沖縄タイムスに、こんな見出しの記事が載った。「白保海岸が軍事上の目的から、大型飛行場建設に適している」と50年代の米軍の調査報告書に記載されている。新石垣空港建設計画は、この報告書を下敷きにしているのではないかという内容だった。

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