世界遺産石見銀山遺跡の中心部・大田市大森町で地元の保育園を活用しながら、主に都会の親子が2週間を過ごす「保育園留学」が注目されている。民泊施設で寝泊まりし、子は昼間に保育園に通い、親はリモートワークや育児時間に充てる。都会で味わえない豊かな自然や人同士の距離感の近さが利用者には新鮮といい、地域と緩やかに関わる「関係人口」の増加など好影響が期待される。
7月下旬、地元の園児に交じり大森さくら保育園の園内を元気いっぱいに走り回る1歳児がいた。大阪市から来た野神湊一ちゃん。母麻那さん(35)は「触ったこともなかった虫に...