きれいに修繕された小プールで水の感触を楽しむ園児たち=安来市広瀬町西比田、広瀬勤労者体育センター
きれいに修繕された小プールで水の感触を楽しむ園児たち=安来市広瀬町西比田、広瀬勤労者体育センター

 安来市立遊泳施設・広瀬勤労者体育センター(通称・比田のプール、安来市広瀬町西比田)の子ども用の小プールが修繕された。老朽化で壁面の塗装がはげてざらざらになり、擦り傷の危険もあったため、住民グループが資金を募って市に寄付していた。子どもたちがきれいになったプールで水しぶきを上げた。

 壁面のほか、滑り台も塗装がはげて滑りが悪くなっていた。住民グループ「比田のプールを守る会」が今春、修繕資金をインターネットで募ると、地区住民や出身者らが浄財を寄せ、10日ほどで目標額80万円を超えた。資金を託された市が6月までに壁面を塗り直すなど修繕した。

 1日に完成を祝う式典があり、守る会の大畑伸人会長(60)は「比田のプールを次世代につなげたいとの思いが詰まっている」と、多くの協力があったことに感謝。認定こども園比田の園児がさっそくプールに入り、水の感触を楽しんだ。

 比田のプールは1971年に島根県が開設し、旧広瀬町への譲渡を経て市所有となった。25メートルレーン4本の大プール、滑り台付きの小プールがある。比田、布部、山佐の3小学校が水泳の授業に使い、一般にも無料開放する。地区住民に長年親しまれ、近年は山あいの田園地帯にあるロケーションも相まって市外からも家族連れが訪れる穴場。今季の一般開放は24日まで。(桝井映志)