島根県は、新型コロナウイルスに感染した福祉施設の入所者がそのまま施設内で療養する場合、陰性が確認された他の入所者を移す滞在施設を確保した。懸念されるクラスター(感染者集団)発生を防ぐ狙い。

 陽性者に知的障害や認知症の症状があり、生活環境を変えない方が望ましいケースなどを想定している。

 確保したのは、出雲市斐川町の特別養護老人ホームだった建物。所有者の社会福祉法人から、2023年3月末まで借り受ける。

 県が今後、個室化や間仕切りの設置など改修。30人程度の受け入れができるとしている。

 陰性確認者を受け入れる際は、入所施設の介護職員が同行し、必要物資も同施設から搬入する。備品購入や光熱費は県が負担する。

 県外の高齢者施設ではクラスターが発生し、2桁台の死亡者が出たケースもある。4日会見した丸山達也知事は「他県で起こることは島根でも起こる。危機感を持ってできることは何か検討していきたい」と話した。

     (佐々木一全)