新型やくものグループ向け座席のイメージ図(JR西日本提供)
新型やくものグループ向け座席のイメージ図(JR西日本提供)

 JR西日本山陰支社が、2024年春に伯備線で運行が始める特急やくも新型車両273系の「グループ向け座席」を30日、報道関係者に公開した。座席が拡張でき、家族連れや友人同士で足を伸ばしてくつろげる設計。グループ向け座席の設置はJR西日本管内の在来特急で初めてという。

 車両の1編成4両のうち、1両の半分を使い、最大4グループが利用できるようにする。内訳は2人用が二つと、4人用が二つ。天然木材を使用した雲をイメージしたテーブルと仕切りを設ける。テーブルを折りたたみ、座席を平行に拡張できるため足を伸ばして座ることができる。

 乗車券と指定席料金で利用ができ、2人用は2人、4人用は3~4人での利用に限る。

 新型やくもは約160億円を投じ、計44両(4両11編成)を順次投入する。 (柴田広大)