「8月下旬の洋上墓参が、最後のしめくくりだと思っています」。色丹島出身の得能宏さん(89)はそうつぶやいた。元島民の北方領土への墓参りは新型コロナウイルス禍とロシアとの関係悪化で、近年は船の上からの慰霊にとどまっている。得能さんは自身が高齢...