「しまね映画祭」が23日に開幕する。島根県内10市町の13会場で26作品を上映する。参加全市町で上映するテーマ映画は「劇場版 荒野に希望の灯をともす」と「ただいま、つなかん」。不朽の名作や県内で撮影された作品も楽しめる。12月10日まで。(坂上晴香)
映画館のない地域でも大スクリーンがもたらす迫力や感動を味わってもらおうと1992年から続く映画祭。今年は「環境・生きる」をテーマに、ひたむきに生きる人々を追った二つのドキュメンタリーがテーマ映画として選ばれた。
「劇場版 荒野に希望の灯をともす」(2022年、90分)は、アフガニスタンとパキスタンで病や貧困に苦しむ人々に寄り添い続けた医師、中村哲さんを追った作品。「ただいま、つなかん」(23年、115分)は宮城県気仙沼市で震災の被災者と移住者が共に歩んだ10年以上の日々を記録した。
会期中にはトークイベントもある。今年からしまね映画祭アドバイザーに就任した映画監督の錦織良成さんが23日に松江市と10月15日に浜田市で、ブロードキャスターとして活動するピーター・バラカンさんが11月11日に松江市で、それぞれ語る。映画評論家の北川れい子さんが11月18日に大田市で、市出身の俳優勝部義夫さんを追悼するトークもある。
クロージングイベントとして、12月10日に雲南市で「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」上映後に、錦織監督と歌手の浜田真理子さんが語り合う。
問い合わせは県民会館内のしまね映画祭実行委員会事務局、電話0852(22)5502。
▽上映スケジュール<料金は会場で異なる>
◆島根県民会館(松江市殿町)
10月7日(土) 「小さき麦の花」(午前10時)▽「せかいのおきく」(午後2時、6時半)
11月11日(土) 「スケッチ・オブ・ミャーク」(午後2時)▽「BILLIE ビリー」(午後6時半)=各上映後にピーター・バラカンさんトークショー
◆松江テルサ(松江市朝日町)
9月23日(土) 「ただいま、つなかん」(午前10時、午後2時)=午前10時からの上映前に錦織良成監督トークショー
10月28日(土) 「ケイコ 目を澄ませて」(午前10時、午後2時)
◆メテオプラザ(松江市美保関町七 類)
10月21日(土) 「わが青春に悔なし」(午前10時)▽「日本のいちばん長い日」(午後0時40分)▽「劇場版 荒野に希望の灯をともす」(午後3時45分)
10月22日(日) 「暁の脱走」(午前10時)▽「独立愚連隊」(午後0時40分)▽「高津川」(午後3時)
◆安来市総合文化ホールアルテピア (安来市飯島町)
11月11日(土) 「あん(日本語字幕)」(午前10時)▽「ただいま、つなかん」(午後1時)▽「あん」(午後3時20分)
◆斐川文化会館(出雲市斐川町荘原)
11月5日(日) 「ただいま、つなかん」(午前10時)▽「波紋」(午後1時)
◆チェリヴァホール(雲南市木次町 里方)
12月9日(土) 「走れ!走れ走れメロス」(午前10時半)▽「阪急電車片道15分の奇跡」(午後3時)
12月10日(日) 「ただいま、つなかん」(午前10時半)▽「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」(午後3時)=上映後に錦織監督と浜田真理子さんのトーク
◆横田コミュニティーセンター(奥 出雲町横田)
11月4日(土) 「劇場版 荒野に希望の灯をともす」(午前10時半)
◆大田市民会館(大田市大田町)
11月18日(土) 「瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと」(午前10時)▽「エレキの若大将」(午後1時)=上映後に北川れい子さんトークショー▽「劇場版 荒野に希望の灯をともす」(午後3時40分)
◆悠邑ふるさと会館(川本町川本)
11月18日(土) 「それいけ!ゲートボールさくら組」(午前10時)▽「映画きかんしゃトーマス めざせ!夢のチャンピオンカップ」(午後1時15分)▽「ただいま、つなかん」(午後2時45分)
11月25日(土) 「Shallweダンス?」(午前10時)▽「がんばっていきまっしょい」(午後1時半)
11月26日(日) 「キツツキと雨」(午前10時)▽「死に花」(午後1時半)
◆みさと館(美郷町粕渕)
11月3日(金・祝) 「ただいま、つなかん」(午前9時半)▽「さかなのこ」(午後1時半、6時半)
◆江津市総合市民センター(江津市 江津町)
11月18日(土) 「ただいま、つなかん」(午前10時)▽「それいけ!ゲートボールさくら組」(午後1時半)
◆石央文化ホール(浜田市黒川町)
10月15日(日) 「高津川」(午前10時、午後2時)=午前10時からの上映後に錦織監督トークショー
◆弥栄会館(浜田市弥栄町長安本郷)
11月18日(土) 「ただいま、つなかん」(午後1時半)