小選挙区比例代表制の導入を主導した小沢一郎氏は自民党を離れて以降、政権交代可能な二大政党制の実現を目指してきた。昭和の終わりから平成の時代を通じ、政局の中心にいた小沢氏の目に選挙制度と政治の現状はどう映るのか。

 そもそも選挙制度には、ベストでパーフェクトというものはありません。私は最初に衆院選に出たときから、小選挙区制度の導入を公約に掲げてきました。その理由は、日本の政治や社会の状況を踏まえると、定数3~5の中選挙区では、駄目だと確信していたからです。中選挙区...