松江市立中央図書館(松江市西津田6丁目)の改修工事が終わり、10月1日にリニューアルオープンする。飲み物を持ち込める読書コーナーのほか、2階に午後9時半まで使える学習室を設けた。蔵書は改修前と同じ約36万冊。29日に報道陣向けの内覧会があった。
読書コーナーでは仕切りがあるカウンター席を31席確保し、授乳室や子ども向けの絵本に特化した専用スペースを設置。入り口付近にカフェを併設し、来年4月の開店以降は館内で購入した商品に限り、一部スペースに持ち込める。
2階学習室には個人学習分で37席、複数人のグループ学習用に12席を設け、テラスや音楽のリハーサルに使える防音空間の多目的室も整備した。小林久美子館長は「居心地の良さに特化した館内に仕上がった」と話した。
イオン松江ショッピングセンター(同市東朝日町)内に貸本用のロッカーを設け、休館日でもホームページから予約した本を受け取れる。
図書館はプラバホールとの複合施設「市総合文化センター」として1986年6月に開館。鉄筋コンクリート一部鉄骨造りで、図書館部分の延べ床面積は997平方メートル。ホール天井の耐震性が改正建築基準法の基準を満たしておらず、市が2022年7月に改修に着手した。総工費約23億円。ホールのオープンは来年4月を予定している。
(佐々木一全)