生まれつき食道が途切れている「先天性食道閉鎖症」は、赤ちゃん3千~4500人に1人の割合で発生する病気だ。治療では離れた上下の食道をつなぐ手術が行われるが、つないだ箇所が修復過程で細くなってしまう吻合部狭窄(ふんごうぶきょうさく)を起こすことが多く、その後の食事に困難を来す。狭窄を防ぐため、患者本人の口の粘膜から作った...