ゾウのふんを示し、秘密を説く入江尚子さん=安来市飯生町、市立能義小学校
ゾウのふんを示し、秘密を説く入江尚子さん=安来市飯生町、市立能義小学校

 ゾウに詳しい動物学者で童話作家の入江尚子さん(40)=横浜市在住=が3日、安来市飯生町の市立能義小学校で特別授業を行い、足し算の結果の判断ができることなど、ゾウの意外な能力や生態を語った。

 入江さんが手掛けた足し算能力の研究は、二つのバケツにそれぞれ2回に分けて複数のリンゴを入れても合計数の多い方をゾウが選ぶことを解き明かした。特別授業では実験の動画を見せ「2回に分けて入れてもどちらが多いか分かるのは、数えることができるからだ。数の大小が分かる動物は多いが、数えられる動物は少ない」と説いた。

 一般的に「パオーン」だけだと思われている鳴き声は「モオー」「ピッピッ」など80種類以上あり、ほとんどは音が低すぎて人間に聞き取れないだけで、低い音を聞くには大きな耳が必要だとの解説も児童を驚かせた。

 ゾウのふんの実物を見せ「食べた物はほとんど消化されずウンチになる。果物の種も出る。ゾウは1日に100個くらいウンチをし『森の種まき機』だ」と紹介。児童も手に取り「草のにおいがする」と興味深そうだった。

 能義小の創立150周年記念イベントで児童や保護者ら約200人が聴いた。
(桝井映志)