■短歌■ 宮里 勝子選

憧れも虚しさも詠む難しさ31(さんいち)文字の奥深さ知る         浜 田 田中 蒼空

  【評】短歌は喜びや悲しみの胸の内を残しておける便利な道具ですが、どんな言葉を選ぶかによって平凡になったり奥深くなったりします。短歌は自分の心を耕す作業です。

繰り返し授業に苦しむ夢を見る職を退き二十年過ぎても      米 子 倉井 正喜

  【評】教職を退いて20年も経過しているのにたびたび見る夢は、楽しい思い出ではなく苦しむ夢ばかり。長きにわたり職務に真剣に...