浜田市内の浜田、浜田商業、浜田水産の3高校の生徒たちが協力し、地域活性化イベントを企画・実施する部活動「Y.A.C(ヤック)」を立ち上げた。初めての試みとして11、12日に三隅中央公園(浜田市三隅町古市場)である「みすみフェスティバル」で、ダーツやフライングディスクが楽しめるブースを出展予定。学校の垣根を越えて地域活動に汗を流す。(宮廻裕樹)
3校や市など計15団体でつくる「HAMADA教育魅力化コンソーシアム」が、希薄だった地元行事の参加促進や他校との交流を図ろうと企画。浜田7人、浜田商業18人、浜田水産1人の生徒計26人が名乗りを上げ、10月に発足した。
みすみフェスティバルでは、誰もが気軽に楽しめることを念頭に、新聞紙を細く丸めたダーツ、段ボール製のフライングディスクを的に投げるゲーム、浜田商業の生徒を中心にプログラミング言語を駆使したすごろくの3種のゲームを用意する。10月29日に、市まちなか交流プラザ(同市田町)に各校から部員15人が集まり、ゲームのルールを決め、段ボールに絵や模様を描いて本番に備えた。
今後もイベント企画を進めるほか、浜田高校の生徒が実施していたコンタクトレンズの空きケースを収集して再利用する活動も、同部を通じて3校共同で行う案が出るなど、連携強化の芽が出始めた。代表の岩本涼花さん(17)=浜田高2年=は「他校との連携は、普段の学校にはない学びがあって刺激的。将来に役立てる活動にしたい」と話している。