南太平洋やインド洋に生息するウミウシ「ハナデンシャ」が、島根県隠岐の島町加茂、島根大隠岐臨海実験所の海中で2匹同時に見つかった。日本海側で生きた個体が見つかるのは極めて珍しいといい、発見者は今後餌付けを試みて生態の観察を続けるとしている。

 ハナデンシャは鮮やかな赤や黄色の突起が特徴で、デコレーションした路面電車と似ているのが名前の由来。暖かい海の海底が生息域という。

 9日午後3時ごろ、島根大隠岐臨海実験所の桟橋で小野廣記(ひろき)助教(37)=進化発生学=が水中ドローンの様子を見ていて、流れ藻に目をやると目立つ色彩で...