小泉八雲の作品を生かした活動について話す吉田真也さん(奥右)と鈴木彩女さん(奥左)=松江市奥谷町、小泉八雲記念館
小泉八雲の作品を生かした活動について話す吉田真也さん(奥右)と鈴木彩女さん(奥左)=松江市奥谷町、小泉八雲記念館

 松江市ゆかりの文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の作品の魅力に迫るイベントが13日、同市奥谷町の小泉八雲記念館であった。作品を生かした表現活動に取り組む若者2人が「妖(あやかし)の心情がきちんと描写されている」などと語った。

 島根県立大短期大学部2年の鈴木彩女さん(21)は、松江のPRに生かそうと同市の怪談をヒントに美少年キャラクター「怪談男児御伽(おとぎ)草紙(ぞうし)」を考案した。作品「怪談」にみられるように、八雲が人間だけでなく妖怪の心情も描いた点を挙げ「自分とは異なる文化や存在を理解したり、認められる八雲の姿勢を広めていきたい」と説いた。

 映像作家の吉田真也さん(27)=松江市南田町=は、八雲の幻想的な紀行文「夏の日の夢」を基に、短編映像を制作した。松江や九州といった八雲ゆかりの風景の描写などで構成した映像作品に込めた思いを「時代も境遇も異なる八雲に近づき、そこで得たものを現代の文脈に結びつけることだった」と話した。

 イベントは同館主催。約20人が参加した。2人の作品の上映やパネルディスカッションもあった。イベントの様子は後日、動画投稿サイト・ユーチューブで公開される予定。
      (佐貫公哉)