持石海岸沿いを走るトゥクトゥク=益田市高津町
持石海岸沿いを走るトゥクトゥク=益田市高津町

 益田市の持石海岸沿いの飲食店「持石海陽王国」(益田市高津町)が、来店客の送迎用にタイの三輪自動車トゥクトゥクを導入した。市内で走るのは初めてで、利用者が海岸からの潮風を感じながら楽しいひとときを過ごした。

 飲食店を経営する大元気(大阪市)の檜谷進会長(74)が発案。店はJR益田駅から約6キロ、萩・石見空港から約2キロの立地のため、市民から「行きたくても行けない」との声があり「それなら迎えに行けばいい」と考えた。30代の頃にベトナムで乗ったトゥクトゥクの心地よさが忘れられず、名古屋市の販売店から1台購入した。

 送迎は晴れの日に限り、益田駅や空港、提携ホテルなど市中心部から店までを往復する。乗車人員は4人から最大6人で、前日までに予約が必要。乗車した益田市多田町の中村博さん(75)は「童心に返ったようで最高だ」と話した。

 観光客の利用も見込んでおり、檜谷会長は「トゥクトゥクや店内から見た景色を楽しみ、思い出に残る場所になってくれたらうれしい」と願った。
(藤本ちあき)