鳥取県西部を流れる1級河川の日野川で今年、シロザケの捕獲数が過去20年で最少の36匹となった。今夏の猛暑の影響で、日本海沿岸部の水温が例年より1~2度高いことが原因と考えられるという。10年前のピーク時は千匹捕獲していたが、3%余りにまで落ち込んだ。同川はシロザケの生息の南限とされており、貴重な生息域だけに、地元漁協の関係者が気をもんでいる。
環境教育などでの活用を目的とした日野川でのシロザケの捕獲は、同川水系漁協が毎年、10月15日から12月15日までの特別採捕期間に合わせ、産卵のため河口を上ってくる体長70センチ前後の親魚を投網でつかまえている。種苗生産場で...