旧制松江高校の学生たちに思いをはせ、寮歌「青春の歌」を合唱する島根大混声合唱団=松江市殿町、松江歴史館
旧制松江高校の学生たちに思いをはせ、寮歌「青春の歌」を合唱する島根大混声合唱団=松江市殿町、松江歴史館

 島根大(本部・松江市西川津町)の前身となった旧制松江高校の学生に愛され、今はほとんど歌われなくなった寮歌「青春の歌」が19日、後輩たちの声によってよみがえった。島根大の混声合唱団が松江歴史館(松江市殿町)で開催中の企画展に合わせて熱唱。現役学生が大先輩の学生時代に思いをはせ、往時を知る来場者が体を揺らしながら聞き入った。  (古瀬弘治)

 

 「青春の歌」は旧制松江高校が開校した1921(大正10)年に生まれた。かつては大勢の学生が町中で円陣を組み、大声で歌うなど愛されてきた。50年に閉校した後は、同窓会主催の「松江寮歌祭」で歌われ続けてきたものの卒業生の高齢化に伴って2010年に幕を閉じ、歌われる機会がほとんどなくなっていた。

 19日は混声合唱団の25人が青春の歌の1~3番を伸びやかに歌い上げ、来場した卒業生など約70人が体を揺らしたり、目を閉じたりしながら聞き入った。

 今年は旧制松江高校の開校から100年の節目で、合唱団団長の今村愛さん(20)=人間科学部3年=は「当時の学生になりきって歌った。年配の方も含め多くの方に聴いていただきうれしかった」と喜んだ。

 会場は歌が終わると大きな拍手に包まれ、松江市母衣町の稲塚公郎さん(83)は「近くに住んでいたので寮歌はよく聞いており、懐かしかった。清らかな声ですがすがしい気持ちになった」と話した。

 松江歴史館の企画展「旧制松江高等学校-松江で学び、暮らした学生たち-」の会期は27日まで。青春の歌は館内BGMとして流れている。