東京電力福島第1原発事故の発生から2カ月が過ぎた2011年5月12日、カストーら米原子力規制委員会(NRC)関係者が福島県のJRいわき駅に降り立った。用意された車両に乗り込み、まず向かったのは同県楢葉町と広野町に位置する「Jヴィレッジ」。さらにそこから北へ向かい約20キロ先の第1原発を目指す。

 「出張の目的は原子炉の現状を把握した上で、堅固な注水システムの構築に関する助言を検討することにあった。消防車やホースに頼った一時的なものでなく、ポンプを使...