第六章 来去来(十二)

 阿蘭陀人形を歓ぶのは大名家の姫、富商の奥、そしてこの座敷に並ぶ禿たちも前屈みになって頬を染めている。

 ええ品や。けど、おれは好きでも嫌いでもな...