▽疑いある子ども増加/待機長期化で親悲痛
自閉症スペクトラム障害(ASD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)など、発達障害の疑いがある子どもが増えている。専門的に診る児童精神科医は数が足りずパンク状態で、初診まで数カ月待ちのケースが珍しくない。適切な支援を受けられず親は大きな不安を抱えながら過ごしている。
文部科学省が2022年に公表した調査結果によると、公立小中学校の通常学級で、発達障害の可能性のある児童生徒は8.8%。35人学級であれば3人ほどの割合だ。子どもの場合、発達段階に応じた適切な支援が行われないと、就学後に学習面や生活...