「その声は僕に対してというより、社会に向かって語りかけているようでした」

 東日本大震災の被災地を訪ね歩く活動を続けている作家、クリエーターのいとうせいこうさんが計17人の被災者や支援者らの声を聞き取った「東北モノローグ」(河出書房新社)を刊行した。発生から10年以上を経て語られる言葉は「初めて聞くような、驚く内容ばかりだった」...