「山陰地方の海岸には『アオイガイ』がよく打ち上がる」。記者が進学先の大学を考えていた高校2年生のころ、SNS(会員サイト)でこんな情報を入手し、それをきっかけに島根大への受験を決めた。入学からほどなくして、海岸の漂着物を歩きながら探す「ビーチコーミング」に熱中し、冬の日本海の荒波が運ぶ多種多様な漂着物に魅了された。冬こそ「アツい」海のアクティビティー、ビーチコーミングを米子市で実際に行った。

■多様な漂着物、”珍客”も見つかる
英語で櫛(くし)を意味するコーム(comb)とあるように、海岸を梳(す)くように丁寧に探し歩くのがビーチコーミングだ。さまざまなプラスチックごみや貝殻、大型藻類をはじめ、冬の日本海沿岸には多様な漂着物がみられる。時にダイオウイカやアカウミガメの甲羅といった”珍客”が見つかるからやめられない。中でも記者が主目的としているのがアオイガイだ。

アオイガイは殻をもつタコの一種。...