タラの芽を収穫する大見工業の新入社員=益田市匹見町落合
タラの芽を収穫する大見工業の新入社員=益田市匹見町落合

 【益田】益田市の誘致企業、切削工具メーカーの大見工業(本社・愛知県安城市)の新入社員5人が3日、同市匹見町落合のハウスで旬の山菜・タラの芽の収穫を体験した。

 同社は石見臨空ファクトリーパーク(益田市虫追町)に島根益田工場を構え、昨年から地域貢献のため匹見町で新入社員研修をしている。

 参加者の男性4人、女性1人はタラの芽生産農家の斎藤敬さん(70)のハウスで指導を受けた。はさみで長さ5センチほどに伸びた薄緑色のタラの芽を切り取った。切り口の黒っぽい皮をナイフで取り除き、50グラムずつパックに詰めた。

 浜田市出身の三浦瑠維(るい)さん(18)を除く4人が愛知県の出身。三浦さんは島根益田工場に配属され、4人は本社勤務の予定。三浦さんは「タラの芽の切り方が難しかったが徐々に慣れ、上手にできるようになった」と笑顔で話した。

 同社島根益田工場管理課参与の堀江勝幸さん(67)は「一つ一つ丁寧に作業をするところは、異業種であっても通ずる点がある。社会人の第一歩として地域貢献の気持ちを大切にしてほしい」と話した。(中山竜一)