出雲市多伎町口田儀、多伎文化伝習館で春の山野草や多肉植物の展示が開かれ、来場者は愛好家が丹精込めて育てた約150点に見入っていた。8日まで。
同館が市内外の個人や団体の出品を募り、毎年開いている。今回は大田市内の70、80代の愛好者でつくる久手山野草会のメンバー6人のほか、出雲市斐川町原鹿の勝部泰輔さん(76)と大田市久手町の岡田美智子さん(64)が出品した。
山野草では白い花がかわいらしいイワヤツデや10年ほど育てて初めてつぼみがついたという、大きな葉のハッカクレンといった素朴な草花が並ぶ。
多肉植物は中米原産で葉先がピンクに色づいた「高砂の翁」のほか、サボテン、アガベ、ハオルシアを寄せ植えしたものなど、ぷっくりとした茎や葉が愛らしく目を引く。
久手山野草会の小原伃吏子代表(88)は「一堂に並ぶときれい。春の訪れを感じてもらいたい」と話した。午前9時~午後4時。入場無料。
(黒沢悠太)