細かいことを気にせず、めげない。前向きな性格だと自負する。「そうでないと、自民王国で何回も選挙にチャレンジできないでしょう」と笑う。
学生時代は体育会スキー部に所属し、疾走感とリフトから見下ろす景色を楽しんだ。今でも仲間と雪山に出かける。社会人になると、英語通訳として世界各地を回った。
政治家になったのは巡り合わせ。元衆院議員の父・久興氏の秘書を務めていたとき、民主党代表の小沢一郎氏に口説かれた。悩んだが、「幸運の女神には前髪しかない」と立候補を決意した。
衆参どちらも当落を経験した。特に衆院選は「波乱続き」だった。2017年は衆院解散後、急きょ立候補する政党が旧立憲民主党に変わった。21年は同姓同名の候補者が現れ、公示1週間前にポスターの刷り直し作業に追われた。今回は準備期間もあり、「穏やかに迎えられた」と胸をなで下ろす。
地域や企業回りを続けてきた。「以前よりフレンドリーな雰囲気がある」と、自身への期待感を感じる。気分を上げる、パーソナルカラーのオレンジ色に身を包み、街頭に立つ。58歳。
(高見維吹)
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衆院選島根1区補選が16日に告示された。立候補した2人の素顔に迫った。