第七章 上原真那(3)

 松瀬は真面目で頭がよい。アメリカで少年時代を過ごしたため、英語も流(りゅう)暢(ちょう)だ。それに加えて嬉(うれ)しい誤算だったのが、倉敷の研究へ...