作品展で制作した機関車を披露する原禎幸さん=出雲市大社町北荒木、ショッピングタウンエル
作品展で制作した機関車を披露する原禎幸さん=出雲市大社町北荒木、ショッピングタウンエル

 段ボールクラフト作家で元国鉄職員、原禎幸さん(69)=出雲市湖陵町三部=の作品展が、出雲市大社町北荒木のショッピングタウンエルで開かれている。かつて走った機関車や沿線風景など、精密で立体的な作品12点に買い物客が見入っている。7日まで。

 出雲市中心部から周辺部の佐田町を結んだ、立久恵線の立巌トンネルを抜ける英国製機関車101号を模した作品や、1910年の出雲今市駅開業と同時期に建築された赤れんがの機関車格納庫などが並ぶ。

 立久恵線の山は段ボールを幅3~4ミリ、長さ3~5センチの棒状に切り、少しずつずらしながらのりで貼り、ごつごつした山肌を表現。機関車内部のボイラーも再現した。出雲大社や日御碕灯台を模した作品もある。

 大社町杵築南の梶谷隆昭さん(79)は「段ボールで細かいところまでこだわっていてすごい」と驚いた様子。原さんは「かつて市内を走った機関車を楽しみながら見てほしい」と話す。作品展は午前10時~午後7時半。無料。(片山皓平)