日本五大稲荷の一つ、島根県津和野町後田の太皷谷稲成神社への奉納米を植える「御田植(おたうえ)祭」が5日、同町名賀の水田であった。田植神事では早乙女姿の地元高校生ら15人が約1600本の苗を手植えし、秋の実りを願った。
御田植祭は2013年の鎮座240年式年大祭に合わせて地区住民と始めた。地元の農事組合法人なよし(木村大輔代表理事、15人)が管理する12アールの水田にイセヒカリを植え、11月に神社へ奉納する。
本殿祭に続き、参列者は水田に移動。角河和幸宮司(74)ら神職が田を清め、津和野高校の生徒8人や地域住民らが一列に並び、丁寧に苗を植えた。
いずれも津和野高校2年の岩河内天翔(たかと)さん(16)は「仲間たちのこの一年の安寧を願った」と話し、山本千慧(ちえ)さん(16)は「地域の祭りに参加できるのは貴重な経験。感謝しながら取り組んだ」と喜んだ。
木村代表理事(50)は「大きな災害に遭わず、多くの米が収穫できたらいい」と願った。
(中山竜一)













