島根県西部を流れる1級河川・高津川水系で、アユの遡上(そじょう)が盛んになっている。高津川の最大支流、匹見川の剣先堰堤(えんてい)(益田市横田町)では、5~7センチの稚アユが流れに逆らってジャンプし、水面に銀鱗(ぎんりん)を輝かせている。
アユは秋に川でふ化すると一度海に出て沿岸部で冬を過ごし、春になると川の中流まで遡上しながら成長する。
地元の高津川漁業協同組合(同市神田町)によると今年の高津川水系での遡上は3月30日に初確認。担当者は「数は過去2年に比べて少ないが、ほぼ例年通り」と話す。
高津川水系のアユのさお釣りは、24日午前5時に解禁される。清流が育んだ若アユは背越しや塩焼きにしておいしく、食通をうならせる。
(中山竜一)













