大型トラックの運転席に座り、視野を確認する生徒=浜田市三隅町古市場、三隅中学校
大型トラックの運転席に座り、視野を確認する生徒=浜田市三隅町古市場、三隅中学校

 浜田市三隅町古市場、三隅中学校で14日、大型トラックを使った交通安全教室があった。自転車に乗る機会が多い生徒約100人がトラックの巻き込み事故の危険性や見通しの悪さを体感した。

 教室は入学直後で自転車通学の生徒が増える時期に交通安全を呼びかけようと、公益財団法人小丸交通財団(広島県福山市)と浜田署が合同で開いた。

 小丸交通財団の松井智隆事務局長(45)が講師を務めた。トラックは一般的に秒速15メートルで運転し、ドライバーが危険を認知して、ブレーキを踏んで停止するまでに25メートルの距離が生じることを説明した。

 グラウンドで全長14メートルある10トントラックが内輪差の影響で横断歩道近くに置いた人形にぶつかる場面を実演。生徒が運転席に乗り、目視で前方のナンバープレート近くにある人形の姿が見えないことを体験すると、驚いていた。

 自転車で通学する3年、高下優和(ゆわ)さん(14)は「トラックには死角が多いことが分かった。左右をしっかり確認して自転車をこぎたい」と話した。(宮廻裕樹)