境港に寄港したクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」=2022年6月、境港市竹内団地
境港に寄港したクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」=2022年6月、境港市竹内団地

 韓国・東海(トンヘ)-境港間で7月に定期貨客船「イースタンドリーム号」を就航予定の韓国の船会社「トゥウォン商船」(李(イ)錫基(ソッキ)社長)が、クルーズ客船(乗客定員680人)を韓国・釜山(プサン)発で境港に寄港させる想定で同国当局に海上旅客運送免許を申請していることが17日、鳥取県への取材で分かった。境港や鳥取港に寄港したことがあるクルーズ客船の船体を使用する。

 県によると、トゥウォン商船は県に運航計画の詳細を明らかにしておらず、就航時期や寄港頻度などは不明。18日に李社長が知事公邸で平井伸治知事と面談し、イースタンドリーム号の運航計画に加えて、新たなクルーズ客船の情報を共有する見通しとなっている。

 同社は23年10月、日本企業からクルーズ客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長183・4メートル、2万6594トン)を取得した。名称を「イースタンビーナス」に変更して運航する。

 旧「ぱしふぃっくびいなす」は、02年に初めて境港に入港。境港に計21回、鳥取港に計13回寄港した。

 鳥取県通商物流課の清水明史課長は「運航計画を注視し、県として何ができるのか検討していきたい」と述べた。(岸本久瑠人)