9月29日に放送が始まるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の主題歌が、生活に根ざした温かいフォークソングに定評のある夫婦デュオ、ハンバートハンバートの「笑ったり転んだり」に決まった。8月26日夜放送の「うたコン」(NHK総合)でテレビ初披露される。
朝ドラの主題歌といえば、現在放送中の「あんぱん」ではRADWIMPSが、前作「おむすび」ではB’zが担当するなど、トップアーティストが起用されるケースが多い。1998年の結成以来、地に足の着いた活動を長年続け、お笑い芸人で作家の又吉直樹さんをはじめ多くのファンに愛されてきたハンバートハンバートだが、チャート上位に名を連ねるタイプのアーティストではない。まさにサプライズ起用となった彼らの音楽の魅力をひもとく。
(1)日本語フォークの後継者
ハンバートハンバートは佐野遊穂(さのゆうほ)と佐藤良成(さとうりょうせい)の2人組。ギターをはじめ、...