プロ野球西鉄ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)黄金時代の主力選手で、昨年5月11日に90歳で亡くなった元プロ野球選手の中西太氏は規格外の豪打で知られた。実は高校時代、出雲市であった招待試合に呼ばれ、特大本塁打を放った伝説がある。記録や当時を知る人をたどると、出雲高校野球部の創部20周年を記念した冊子「若き野球部の記録 熱球20年」に記述があった。

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「怪童」中西太氏、出雲に残るホームラン伝説 真相を調べてみた(上)


 『対高松一高戦では怪童中西が登場し、初回小玉投手は連続3四球を出し、4番中西を迎えた。彼は小玉の投ずるこの試合初のストライクを高々と打ち上げ、...