海産物のきむらや杯第25回中海・宍道湖・大山圏域Ms.(ミズ)バレーボール大会(境港市バレーボール協会、同市ママさんバレーボール連盟、山陰中央新報社主催、境港市など後援、海産物のきむらや協賛、ミカサ協力)が9日、境港市民体育館(同市中野町)であった。
同市内から3チーム、米子、安来、出雲各市、大山圏域から計5チームが出場。決勝では大社ALL(出雲市)が荒島(安来市)を2―0で下し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。
(松本稔史、中村和磨)
大社ALL 2 21-13 0荒 島
(出雲市) 21-13 (安来市)
【評】互いに高い攻撃力を発揮する展開。粘り強くボールをつないだ大社ALLが荒島を振り切り、ストレート勝ちした。
第1セット序盤は一進一退の展開となった中、奥田らを中心にボールをつないだ大社がリズムをつかみ、鴨木のセンターからの攻撃で加点し、逃げ切った。
第2セットは序盤から沢田らの好サーブで荒島を揺さぶり、セッターの川上からの配球もさえてライト村上、レフト鎌田の緩急あるスパイクなどで加点。主将の石川らがブロックで荒島の攻撃陣を揺さぶり、自由に攻撃させなかった。
▼サーブ磨き得点力向上
「昨年のリベンジ」を合言葉に大会に臨んだ大社ALLは堅守を発揮し、荒島との決戦を制した。予選を通してサーブでポイントを取った場面が多かった。
出雲市大社町内の選手を中心にチームを構成。柿田則子監督は「週2回の限られた練習でレシーブ力やサーブ力の強化に力を入れている」と話す。
持ち味は、レフトやライトからの緩急を付けたスパイクや中央付近からの速攻をはじめとした攻撃力。今年は奥田亜美、沢田春萌らの有力な新メンバーが加わった。新加入の2人は、献身的なレシーブに加え、威力のあるサーブで揺さぶり、相手が返球できない場面も多く見られた。
石川幸恵主将は決勝について、相手守備陣の動きを見た鴨木ほのかの中央付近からの攻撃に加え、新加入メンバーのサービスエースやレシーブも評価。「拾い負けすることなく勝利できた。貢献してくれた」とたたえた。
決勝では大きなミスはなかったが、連係が不十分な場面もあった。柿田監督はさらなる連係強化に意欲を示した上で「次回は昨年優勝チームのオール松江(松江市)と戦って勝利し、本当の意味でのリベンジをしたい」とライバルの出場にも期待した。