山陰両県は8日から10日にかけても雨が降り続くとみられ、引き続き警戒が必要だ。元松江市消防長で防災・危機管理アドバイザーの林繁幸さん(70)は「油断はできない。雨の降り方や状況を見て、危ないと思ったら早めに避難することが大事だ」と注意を促す。
気象は変化するため、最新かつ正確な情報を得ることが最も大切で「自分の住んでいる地区の何かしらの情報をテレビ、スマホ、メール、インターネット、ラジオなど、どんな手段でもいいので得てほしい」と説く。
自分の地区の指定避難場所を知らない人は、自治体のホームページなどから見られるハザードマップ(避難地図)で確認する。場合によっては、親戚の家やホテルなど身を守れる安全な場所であれば、どこに避難してもいいという。
避難する際、時間帯によっては動かない方がいい場合がある。「暗くなってからの移動は危険が増す。明るいうちに行動するのが望ましい」とする。
避難所に持って行く物では、高齢者は、服用している薬を忘れないこと。コロナ感染対策も意識しよう。さらに「スマートフォンは夜間移動の際に周囲を照らせる。避難生活が長引くことを考えて旅行用の宿泊セットもあるといい」とアドバイスした。 (金津理子)















