3月末に閉校した浜田市原井町の旧雲雀丘小学校で15日、同校に通った子どもたちが自由に遊ぶイベントがあった。約40人が水遊びやボール遊びなどを通じて、久々に訪れた学びやの魅力を再認識した。
イベントは統合先の原井小学校(港町)へ転校した後も、母校を忘れず楽しいひとときを過ごしてもらおうと、保護者の三浦裕子さん(37)=浜田市笠柄町=が発案し、有志で開いた。
子どもたちは青空が広がる校庭で、友達から水鉄砲の噴射を浴び、シャツを濡らして涼しげな表情を浮かべたり、大きなシャボン玉を披露したりした。体育館ではボールを投げ合い、昼には校庭の木の下で保護者と弁当を食べるなど、愛着のある校舎で思い思いの時間を過ごした。
4年生まで雲雀丘小に通った中村源太郎さん(10)=原井小5年=は「久々に校舎で遊んでわくわくした。どっちの学校も大好き」と笑みを浮かべ、三浦さんは「いろんな形で雲雀丘小と関わり、大事にしていきたい」と話した。今後もイベント開催を計画するという。
(宮廻裕樹)