栄養面に配慮した食事で交流する学生と選手たち=出雲市矢野町、萬代ビル
栄養面に配慮した食事で交流する学生と選手たち=出雲市矢野町、萬代ビル

 女子サッカー、ディオッサ出雲FCの選手と島根県立大健康栄養学科(出雲市西林木町)の学生たちがこのほど、出雲市内で栄養面に配慮した手作りの弁当を一緒に食べて交流した。

 スポーツを中心とした出雲のまちづくりを考えるワークショップが3月に開かれた際、選手側から栄養面に配慮した食生活ができておらず、同大学との連携を望む声が上がった。これを受け、スポーツ栄養学に関心のある教職員や学生が、選手の食事を用意する企画が持ち上がった。

 企画には2、3年生の学生有志約20人が参加した。激しい運動によって鉄分が不足すると、集中力や筋力低下を招きやすいとして、特に女性アスリートに不足しがちな鉄分を多く含んだメニューを考えた。ご飯にハンバーグと目玉焼きをのせたロコモコ丼とグリーンサラダ、フルーツのお弁当を作った。792キロカロリー、鉄分は4・3ミリグラム含まれる。

 学生たちは選手やスタッフ約30人と食事をしながら懇談した。佐藤元葉さん(20)=健康栄養学科3年=は「満足してもらえるような味付けができた」、佐々木結衣さん(20)=同=は「彩り豊かな食事で栄養を摂取してほしい」と話した。管理栄養士の資格を持つディオッサの佐藤瑞貴選手(26)は「見た目もきれいでとてもおいしかった。栄養面で気を配ってくれてうれしい」と感謝した。

 (佐藤一司)