ミョウガを収穫する湯浅克美さん=安来市九重町
ミョウガを収穫する湯浅克美さん=安来市九重町

 夏が旬の香味野菜、ミョウガの収穫が、安来市内の農家で最盛期を迎えている。独特の香りのハウス内で、農家は朝早くから摘み取る作業にいそしんだ。

 ミョウガはショウガ科の多年草で、食物繊維やカリウムが豊富に含まれる。

 同市九重町の農業、湯浅克美さん(55)は約10年前から高設栽培をハウス3棟(約1・2アール)で行う。順調に生育した今年は、例年より10日ほど早い4月中旬に出荷を始めた。

 暑さを避け午前5時に作業を始める。7日は厚い雲が覆い暗い中、母親の悦子さん(79)と2人で作業。長さ10センチ、重さ18グラムほどになった薄紅色のミョウガを手際よく切り取った。

 収穫は10月初めまで続け、例年並みの約3・5トンをJAと市場を通じ、山陰両県内のスーパーなどに出荷する。

 湯浅さんは「好みの食べ方を見つけてほしい」と話した。 (広木優弥)