キユーピーは9日、卵を使わずに大豆を原料としたスクランブルエッグ風商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を開発したと発表した。卵アレルギーを持つ人の需要を見込むほか、健康や環境への配慮から植物由来の代替卵に関心が高まるとみている。業務用の冷凍食品として6月30日に発売した。一般向けの販売も検討している。
約2年かけて開発し、見た目と食感の「半熟感」にこだわったという。業務用としてはファストフードやホテル、給食での利用を想定している。
サンドイッチなどに加え、カツ丼風や親子丼風にも調理できる。卵を使ったスクランブルエッグに比べタンパク質が少なく、脂質やカロリーは同程度という。
健康に考慮して動物性食品を食べる機会を減らしたり、家畜飼育で大量の水や飼料が使われるため卵や肉を敬遠したりする消費者の動きがある。キユーピーは植物由来の食品を「有望な領域」(担当者)とみて研究開発を進める。












